コミック「四月は君の嘘」第6話「後ろ姿」感想

ネタバレ御免「四月は君の嘘」に感動!感想とか評価とか

<PR>

第6話「後ろ姿」~演奏家であることは旅なのか

宮園かをりのヴァイオリンのコンクールのピアノ伴奏をする有馬公生ですが、演奏中にピアノの音が聴こえなくなり、楽譜も消えてしまいました。

諦めちゃダメだよ

公生のトラウマは相当に根深いものなんですね。

「暗い海の底にいるように
何も聴こえない、誰もいない」

一人ぼっち
「暗い海の底で一人ぼっちになる」

バラバラな公生の伴奏がかをりの演奏をぶち壊しています。

そして、公生は演奏をやめてしまいました。

審査員は伴奏をやめて賢明だと思っています。
このままではかをりの経歴にも傷が付きかねないと。

公生も

「君のため、君のため」

と念じながら下を向いています。


さぁ、旅へ出よう

すると、かをりも演奏をやめてしまいました。

演奏中断はコンクールでは無評価。
かをりのコンクールは終わってしまいました。

ところが、かをりは
アゲイン
「アゲイン」

もう一度途中から演奏し直します。

「さぁ、旅へ出よう」

かをりにとってコンクールの結果はどうでも良いのです
観客に自分の音楽が届くかどうかが大事なんですね。

公生は「君のため」といいながら、いいわけをしているだけだと悟ります。

公生から見える演奏中のかをりの背中は

「私を見て」

といっています。

公生は覚悟を決めて、再び弾きはじめます。

でも、まだ演奏はバラバラ。
ピアノの音も聴こえずに、楽譜も消えています。
ヒステリックに音を出しているだけです。


僕は旅に出る

必死な公生は、自分の中にあるものを引っ張り出して演奏しようとします。

そのとき、幼少の頃、母に教わったピアノの弾き方を思い出します。
赤ちゃんの頭をなでるように優しく...

以下ネタバレ注意
このときの母親のイメージは、公生がピアノを始めたての頃のものでしょう。
この頃に母親に教わったピアノは、公生の初めての演奏に現れているものです。
公生の本来のピアノ、と言っていいと思います。
後の公生の演奏を助けてくれるイメージです。

その後、公生の母親は厳格で譜面通りのピアノを公生に厳しく教え込みます。
それは、感情や思いを音にのせない、コンクール用の技術に秀でたピアノです。
これは、公生のトラウマにもなって苦しむことに繋がっています。


公生のピアノの音が変わりました。
音が聴こえなくても、イメージして、体中で鳴らします。

観客も公生のピアノの変化にあっけにとられています。
これが、公生の本来のピアノの姿なんでしょうね。

かをりは、

「主役を喰おうとするんじゃないわよ」

と、さらにヒートアップした演奏を続けます。

両者めちゃくちゃな殴り合いです。
でも、観客はそれに巻き込まれて引き込まれていきます。

君がいる
「君がいる」

終わってみれば、大喝采です。

公生の演奏家としての旅が始まりました。


以下ネタバレ注意
公生は、君がいる、君の音が聴こえる、といっています。
これはかをりも同じだったでしょう。

かをりにとって公生との舞台は夢だったわけですから。

だから、メチャクチャなようだけど演奏がシンクロして、観客の心を掴むことが出来たのかもしれませんね。

この回は、一つのクライマックスと言っていいのかもしれません。
かをりと公生の競演は、これが最初で最後ですし、かをりにとっては最後の舞台になってしまいますから。

ですから、公生とかをりの音楽が観客に届いて喝采を浴びる、という爽快な終わり方なんですけど、実は切なくて涙を誘われる場面でもありますね。


もう、これで完結してもいいくらいのクライマックスでしたね。
完結しませんけど。


<PR>

コミック

アニメ

実写映画